軸数・輪数・最遠軸距・隣接軸距とは?特車申請で重要な理由

特殊車両通行許可の申請を行う際に、
- 軸数とは何か知りたい
- 輪数との違いが分からない
- 最遠軸距や隣接軸距の意味が分からない
といった疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
結論からいうと、これらはすべて「車両の荷重のかかり方」を判断するための重要な指標です。
特車申請では、総重量だけでなく、どのように荷重が分散されるかが審査のポイントとなるため、非常に重要な要素になります。
この記事では、それぞれの意味と実務での考え方をわかりやすく解説します。
■ 軸数とは?
👉 軸数とは、車両に取り付けられている車軸の本数をいいます。

■ ポイント
- トラックやトレーラーは複数の軸で構成される
- 軸数が多いほど荷重を分散できる
👉 軸数が多い車両は、1軸あたりの負担が軽減されるため、通行条件が有利になる傾向があります。
■ 輪数とは?
👉 輪数とは、車両に装着されているタイヤの総数をいいます。
■ ポイント
- ダブルタイヤは輪数が増える
- 接地面積の大きさに関係する
👉 輪数が多いほど接地圧が分散され、道路や舗装への負担軽減につながります。
特車申請するうえでの輪数の考え方は以下のようになります。
(出典:国土交通省 全日本トラック協会 「特殊車両通行許可制度オンライン申請システム」
操作説明資料)
- シングルタイヤ → 1軸あたり2輪
- ダブルタイヤ → 見た目は4本でも1軸あたり2輪扱い
- ダブル(両サイド)→ 1軸あたり4輪扱い
👉 特車申請での輪数は、単純に見た目の「タイヤの本数」ではないことに注意が必要です。
■ 最遠軸距とは?
👉 最遠軸距とは、最前軸から最後軸までの距離をいいます。

■ ポイント
- 最遠軸距が遠いほど橋梁などへの負担を軽減しやすくなる
- 最遠軸距に長さに応じて車両総重量の限度がきまる
👉 最遠軸距が長いほど、荷重を広い範囲に分散できるため、総重量に対する評価が有利になることがあります。
■ 隣接軸距とは?
👉 隣接軸距とは、隣り合う軸同士の距離をいいます。

■ ポイント
- 軸同士が近すぎると荷重が集中する
- 評価方法に影響する重要な指標
👉 隣接軸距が短い場合、「隣接軸重」として一般的制限値を超えやすくなるため、注意が必要です。
👉 一般的制限値についてはこちら
■ なぜ特車申請で重要なのか?
特車申請では、車両が道路や橋梁に与える影響が審査されます。
また、軸数や軸距は、許可の可否や条件に直接的に影響します。
■ 審査の考え方
- 軸やタイヤの数
- 軸ごとの荷重
- 軸の配置
- 荷重の分散状況
上記の項目などを総合的に判断します。
■ イメージ
■ 軸数や輪数の場合


※上記の画像はイメージです。単純に荷重が均等分散されるとは限りません。
・同じ重量でも
- 👉 車軸やタイヤの数が少ない → 負担が集中する(不利)
- 👉 車軸やタイヤの数が多い → 負担が分散する(有利)
👉 荷重を受ける数が多ければ多いほど力が分散され、道路に与える影響が少ない
■ 最遠軸距、隣接軸距の場合

※上記の画像はイメージです。単純に荷重が均等分散されるとは限りません。
・同じ重量でも
- 👉 最遠軸距、隣接軸距が短い → 道路に負担がかかりやすい(不利)
- 👉 最遠軸距、隣接軸距が長い → 道路に負担がかかにくい(有利)
👉 同じ総重量でも軸数や輪数、軸距によって、通行可否や通行条件などの結果が大きく変わることがあります。
特車申請する際の申請書作成時に軸重や軸距の入力ミスは、差し戻しやエラーの原因になります。
■ よくある質問
Q. 軸数が多ければ必ず有利ですか?
一概には言えません。
確かに軸数が多いほど荷重を分散できるため、1軸あたりの負担は小さくなり、有利に働くケースは多いです。
ただし、隣接軸距が短い場合や特定の軸に荷重が偏っている場合などは逆に不利になることもあります。
Q. 輪数はどれくらい重要ですか?
接地圧の観点から重要な要素です。
輪数が多いほどタイヤの接地面積が増え、荷重が分散されるため、道路や舗装への負担軽減につながります。
Q. 最遠軸距が長いと有利になりますか?
有利になる傾向はあります。
最遠軸距が長いほど、車両全体で荷重を分散できるため、橋梁などにかかる負担が軽減されると評価されやすくなります。
ただし、経路に含まれる橋梁の条件や道路ごとの制限によっては、最遠軸距が長くても大きなメリットにならないケースもあります。
Q. 軸情報はどこで確認できますか?
車検証やメーカーの諸元表で確認できます。
特にトレーラーや特殊車両は、型式ごとの仕様差やオプション装備などによって軸重などの数値が異なるため、必ず実際に使用する車両の車検証を基準に確認することが重要です。
また、申請時に使用する数値は根拠となる資料と一致している必要があるため、入力ミスには十分注意が必要です。
■ まとめ
👉 軸数や輪数、最遠軸距、隣接軸距は、すべて荷重分散を判断するための重要な指標です。
また、それらの数値によっては特車許可の要否や通行条件に大きく影響を及ぼすため、とても重要なものです。
これらを正しく理解することで、特車申請の精度が大きく向上します。
■ お問い合わせ
特車申請では、車両の諸元や軸配置によって審査結果が大きく変わります。
- 「この車両で通行できるのか知りたい」
- 「軸距や軸重の考え方がよく分からない」
- 「急ぎで申請したい」
- 「特車申請を丸ごと依頼したい」
上記のようなお悩みがある場合は、お気軽にご相談ください。
現場経験を活かし、実務目線で最適な申請サポートを心がけております。
お問い合わせは下記のリンクよりお願いいたします。
