新規開発車両とは?適合証明書との関係も解説します

新規開発車両とは?適合証明書との関係も解説します

特殊車両通行許可の申請において、

  • 「新規開発車両とは何か?」
  • 「適合証明書との関係が分からない」

このような疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。

結論として、
👉 新規開発車両とは、一般的制限値を超える前提で新たに設計・製作される車両のことです。

👉 また、適合証明書は、新規開発車両の設計製作内容が、要領の設計製作基準に適合していると認められたときに交付されるものです。

この記事では、新規開発車両の概要と適合証明書との関係を解説します。

👉 一般的制限値についてはこちら

■ 新規開発車両とは?

👉 新規開発車両とは、一般的制限値(車両制限令)を超える前提で新たに設計・製作される車両のことをいいます。

■ 対象車種

  • 単車
  • セミトレーラ連結車
  • フルトレーラ連結車

上記の車両に限られます。

主な具体例でいうと、大型のラフタークレーンやオールテレーンといった移動クレーンが該当します。

大型のクレーン車は重量物を揚重することが多く、必然的に車体も重く設計されます。

そのため、制限値を超えることがほとんどです。

■ 適合証明書とは?

👉 適合証明書とは、新規開発車両が設計製作基準に適合していることを証明する書類です。

具体的には、

  • 総重量
  • 軸重
  • 高さ
  • 長さ

👉 これらについて、基準に適合しているかが確認されます。

■ 設計製作基準の中身

この要領では、新規開発車両について重量・軸重・幅・高さ・長さ の基準を定めています。

■ 1.重量・軸重

👉 新規開発車両は、通行条件A~Dの範囲内で安全に通行できるよう設計する必要があります。

さらに、

  • 総重量は「設計製作限度総重量」を超えない
  • 軸重は「設計製作限度軸重」を超えない

ように設計しなければなりません。

この計算には、基本総重量算定式、基本軸重算定図、トリプル軸の算定式などを使います。

■ 2.幅

👉 原則 3.5m以下

しかも、ただ上限以内ならよいのではなく、構造上必要最小限であることが求められます。

■ 3.高さ

👉 原則 3.8m以下

ただし、構造上やむを得ない場合は例外があります。

■ 4.長さ

👉 車種区分ごとに上限が違います。

  • 単車:16.0m以下
  • セミトレーラ連結車:17.0m以下
  • フルトレーラ連結車:19.0m以下

■ 適合証明書の位置づけ

👉 適合証明書は「設計段階での適合」を示す証明書です。

つまり、通行許可の前段階として、その車両が道路に負担をかけない構造かどうかを確認するものです。

■ 新規開発車両と適合証明書の関係

新規開発車両は、適合証明書の写しを添付して特殊車両通行許可の申請を行うという流れになります。

そのうえで道路管理者が、

  • 通行経路
  • 基本通行条件(A〜D)

👉 これらを勘案して、必要な条件を付けて、許可を判断する場合があります。

■ なぜ適合証明書が重要なのか

👉 新規開発車両については、設計製作基準への適合が確認された場合に適合証明書が交付されます。

👉 通行許可申請では、この適合証明書の写しを添付して申請を行い、記載された基本通行条件をもとに審査が行われます。

👉 このため、適合証明書は通行許可の判断における重要な基礎資料となります。

👉 実務上は、既存の車両データで判断できないケースが多く、その場合は個別の確認が必要となるため、適合証明書の内容が重要になります。

■ よくある質問

Q. 特車申請する際に、適合証明書は必ず必要ですか?

新規開発車両の場合は、適合証明書の写しを添付して申請する取扱いとなっています。
そのため、基本的には必要となる重要な資料です。
なお、オンライン申請では、道路管理者から求められた際に提出する運用となる場合もあります。

Q. 適合証明書は何を証明していますか?

設計製作基準(重量・軸重・寸法など)に新規開発車両が適合していることを証明しています。

Q. 適合証明書がないと特車申請はできませんか?

申請自体は可能ですが、審査が進まない可能性があります。
新規開発車両の場合、設計製作基準への適合を確認する必要があるため、適合証明書がないと追加資料の提出や確認が求められるケースがあります。

Q. 適合証明書があれば必ず通行許可は取れますか?

必ず許可されるわけではありません。
特車申請では、通行経路、道路条件(橋梁・幅員など)も含めて判断されるため、経路によっては通行できない場合もあります。

Q. 適合証明書の内容と申請内容が違うとどうなりますか?

審査が止まる、または差し戻しになる可能性があります。
重量、軸重、寸法など、これらの数値に不一致がある場合、再確認や修正が必要になります。

■ まとめ

👉 新規開発車両とは、新たに新たに設計・製作される特殊車両のことです。

重要なポイントは以下のとおりです。

  • 適合証明書は設計段階の適合を示す
  • 通行許可申請時に添付して使用する

■ お問い合わせ

  • 新規開発車両の申請に不安がある
  • 適合証明書の扱いが分からない
  • 申請が通るか確認したい
  • スムーズに進めたい
  • 特車申請を一式依頼したい

👉 上記のような場合でも、状況をお伺いしたうえで最適な申請方法からご案内いたします。

まずはお気軽にご相談ください。

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