特殊車両通行許可の申請を進めていると、「個別協議が必要です」と言われることがあります。

「個別協議って何?」
     「なぜ必要になるの?」
           「どのくらい時間がかかるの?」

このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?

👉 結論として、個別協議とは、通常の自動審査では通行可否を判断できない場合に道路管理者が個別に審査をし、申請車両が通行可能かどうかの判断を行う手続きです。

そして個別協議になると、橋梁などの限度重量に対して対象車両の重量算定や交差点右左折時の車両軌跡の確認などといった作業が必要となり、申請の難易度が上がります。

事務作業工数も上がるため、必然的に許可までの期間も長くなる傾向にあるのです。

また、「特車 個別協議」「特殊車両通行許可 個別協議」といったキーワードで検索されることも多く、事前に仕組みを理解しておくことが重要です。

この記事では、個別協議の基本から、必要となるケース、注意点までわかりやすく解説します。

■ 個別協議とは?

個別協議とは、特殊車両通行許可において、自動審査では判断できない案件について、道路管理者と個別に通行可否や条件を確認する手続きです。

通常の特車申請では、道路情報便覧に登録された情報をもとに、車両の寸法や重量との適合性がシステムで自動判定されます。

しかし、以下のような場合は自動判定ができないため、個別協議が必要になります。

■ 個別協議が必要となる主なケース

個別協議が必要となる代表的なケースは以下のとおりです。

個別協議が必要となる代表的なケース

・未収録道路を通行する場合
・橋梁など構造物の詳細確認が必要な場合
・車両の重量や寸法が大きい場合
・通行条件の付与が必要な場合

👉 特に多いのが「未収録道路を含むケース」です。

👉 未収録道路についてはこちら

■ 個別協議が必要になる理由

個別協議が必要となる理由は、
👉 安全に通行できるかどうかをシステムだけでは判断できないためです。

例えば、

  • 橋が重量に耐えられるか
  • 道路幅で安全に通行できるか
  • 交差点で曲がれるか

このような判断は道路ごとに異なるため、道路管理者が個別に確認する必要があります。

■ 個別協議になるとどうなる?

個別協議が発生した場合、通常の申請とは異なる点があります。

審査期間が長くなる

目安としては、

  • 2週間〜1か月程度
  • 場合によってはそれ以上

👉 申請内容や混雑状況によって大きく変わります。

■ 個別協議で時間がかかる理由

個別協議では、道路管理者が個別に通行可否の確認を行うため、通常の自動審査と比べて時間がかかります。

また、協議は申請が到達した順に進められるため、混雑状況によってはさらに期間が延びることもあります。

特に複数の道路管理者にまたがる場合は、それぞれの確認が必要となるため、想定以上に時間がかかるケースもあります。

■ 通行条件が付される

例えば、

  • 誘導車の配置
  • 通行時間の制限(夜間通行など)
  • 徐行などの通行方法の指定

👉 条件付きで許可されるケースが多いです。

■ 通行不可となる場合もある

道路の構造上、安全が確保できない場合は、通行が認められないケースもあります。

不許可となった場合には、経路を見直して改めて申請することとなり、手間や時間がより多くかかってしまいます。

ですから、事前の経路や車両諸元の確認が重要となります。

■ 個別協議でよくあるトラブル

実務上、以下のようなトラブルが多く見られます。

主なトラブルなど

・想定より審査に時間がかかる
・工事日程に間に合わない
・追加資料を求められる
・経路の見直しが必要になる

・申請が不許可になる

👉 特にスケジュールへの影響が大きい点に注意が必要です。

■ 個別協議で失敗しやすいポイント

実務上、個別協議でよくある失敗としては以下のようなものがあります。

主な失敗例

・経路の選定が適切でない
・必要資料が不足している
・事前確認を行っていない

これらにより、協議が長期化したり、再申請が必要になるケースもあります。

■ 工事現場でよくあるケース

建設現場では、搬入日が決まっているにもかかわらず、直前になって個別協議が必要と判明するケースがあります。

この場合、

  • 許可が間に合わない
  • 作業延期になる
  • 工程が大きくずれる

といったリスクが発生します。

👉 現場が決まった段階での確認が重要です。

■ 個別協議への対応

個別協議が必要な場合は、以下の対応が重要です。

  • 事前に経路を確認する
                 未収録道路の有無や条件を確認します。
  • 経路の見直しを検討する
                 回避できる場合は、協議を減らすことが可能です。
  • 余裕を持ったスケジュールを組む
                 個別協議は時間がかかるため、早めの申請が重要です。
  • 必要資料を準備する
                 場合によっては以下の資料が必要になります。
道路管理者から提出を求められる主な資料

・車両軌跡図
・姿図や車両の諸元に関する説明図書
・適合証明書
                など

👉 申請から許可発行までの期間についてはこちら

■ よくある質問

Q. 個別協議になるか事前に分かりますか?

はい、わかります。未収録道路がある場合は個別協議となります。また、オンライン申請の場合には橋梁や交差点右左折時などの審査が自動算定されるため、事前に協議の有無を把握することが可能です。

Q. 個別協議を回避することはできますか?

未収録道路を避けるなど、経路の工夫によって回避できる場合があります。

Q. 個別協議は必ず許可されますか?

安全性が確保できないと判断された場合は、許可されないケースもあります。

■ まとめ

個別協議とは、通常の自動審査では判断できない場合に行う調整手続きです。

特車申請においては、以下の点が重要です。

  • 未収録道路などで発生する
  • 審査期間が長くなる
  • 条件付き許可となることが多い
  • スケジュールへの影響が大きい

特車申請は一見シンプルですが、経路によって難易度が大きく変わる手続きです。

■ こんな方はご相談ください

・個別協議になるか分からない
・未収録道路が含まれている
・急ぎで許可を取りたい
・工事日程に間に合わせたい

👉 初めての方でも、状況をお伺いしたうえで,「個別協議になる可能性」からご案内いたします。

費用や期間の目安についてもご説明可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。